最古の出版物

こんなニュースを見つけました。

1640年に現在の米国にあたる地域で初めて執筆、印刷された「最古の出版物」、ベイ詩編書の初版の1冊が、ニューヨークでオークションにかけられ、書籍についた値としては史上最高の1416万ドル(約14億円)で落札されたそうです。オークションを開催したサザビーズによると、出品されたのはマサチューセッツ州ボストンの教会が300年以上前から所蔵していた2冊のうちの1冊で、慈善家のデービッド・ルーベンスタイン氏が落札したといいます。収益はこの教会の資金となるそうな。

ベイ詩編は植民地時代に宗教の自由を求めて英国から渡来し、マサチューセッツ湾沿岸に住み着いた清教徒たちが、ヘブライ語の旧約聖書から独自に英訳。礼拝用の聖歌集として使っていたそうです。サザビーズのレッデン副会長は「この地における西洋文化の始まりという意味で、非常に大きな価値がある」「この小さな本がやがて独立戦争につながった」と話しているそうです。初版1700冊のうち現在残っているのは11冊。ハーバードやエール、オックスフォードなどの大学やニューヨーク公共図書館、カリフォルニア州のハンチントン図書館などの蔵書となっているようです。初版はこれまで1894年と1947年にオークションに出品され、47年には書籍の落札価格として当時の最高値を記録していたといいます。

本で14億円とは想像の出来ない世界ですよね。しかし、専門家にとってはたまらなく貴重で価値があるものなのだとこのニュースを見て感じました。でも正直驚きのほうが大きかったですが。

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