ストーカー被害とGPS情報

またもやストーカーによる事件が発生した。GPSを被害者の利用する車輌に取り付けて日常生活を把握し、立ち回り先や好んで出掛ける先の情報を集めた結果に起こった悲しい悲劇である。

日頃、探偵は業務上必要に応じてGPS情報を取得し必要情報を得て調査に利用する。「探偵や興信所の調査手法」がそのまま悪用された感が否定できないと同時に残念でならない。昨今はネット上に「探偵の調査手法」に関する情報が数多く目に止まる。一般の方が「探偵の真似」をして悪用するすれば今回のストーカー事件のような悲劇が繰り返されることだろう。

探偵に関わるサイトや情報を検索すれば簡単に「調査方法」は理解できる。

今回の犯人がこのような経緯で犯行に及んだかは不明である。しかし、将来的に探偵の調査手法が悪用されストーカー犯罪に手口として実行される危険性を著者個人としては危険視している。

当然ながら探偵・調査業界も今回の事件に関わる詳細に感心を持つべきであり、「将来的に健全な探偵・調査業界」を掲げるならば何らかの対策を考慮し立案・実行していかなければならない事だろう。

口先だけの注意を促すのではなく「探偵の自社宣伝に調査手法を開示する行為を制限」したり「調査手法の情報公開を自粛」するなどは最低限必要な事柄であるだろう。何故ネット上に探偵の手法が広がるか?大きな原因は「探偵自身が運営する自社サイトへの感心を集める」ねらいがあると考えれる。

簡単な調査手法やレンタルGPSを商売の宣伝として行っている探偵や探偵事務所は将来的に起こってしまうかもしれない「悪用」に目を背けている現状にある。レンタルGPSに関しては特に注意が必要である。

犯罪にレンタカーが使用される話を耳にする事が度々あるが「レンタルGPS」も同様な感覚で悪用されやすいと考えるべきであると。何でも商売としてとらえ利益ばかり考えていては「探偵業界の未来」は本当に危ういと考えるべきである。 

最低でもレンタル契約時に「使用目的や取り付ける車輌の所有者」を明確にしてレンタルを実施するべきであると考えるのは私だけだろうか?世間一般的な常識の範疇でこのよう手順はごくあたりまえであると考える。ストーカーを調査し証拠をとる業務を行う探偵が「ストーカー行為のエスカレートに役立つアイテム」を提供しては何の事やらと落胆してしまう。

このように不本意で矛盾した流れは探偵業のイメージダウンに直結していると考える。

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