身元調査をお考えの方は当社にご相談下さい
身元とは
身元は素性という意味合いで用いられることがあります。
身元や素性を最もわかりやすい言葉で言えば「何処の誰」であるかを表したものであり、何処の誰は「住所・氏名」に該当します。
探偵業界においては、狭義の意味での身元は「住所・氏名」となります。つまり狭義の意味での身元調査は「住所・氏名」を調べることであり、もっと広義の意味となると、その人の「生まれから現在に至るまで」「勤務先」や「家庭環境」などが含まれてきます。
更に第三者の祖先についても調べることも身元調査(血統調査)という場合があります。
よく各地域の市区町村役場、法務局などには「身元調査はお断り」「身元調査は違法です」などと書かれたポスターが張り出され目につきますが、他人の祖先を調べる事は差別にも繋がり、探偵業法で禁止されている調査事項です。
もちろん自分の先祖を知る故の調査(ルーツ調査)はまったく違法でありません。
当興信所が実施する浮気相手の身元調査は基本的に「どこの誰」を知る為の身元調査であって、国が定める禁止調査事項ではなく、正規の探偵調査業務となります。
身元・身上・身辺
探偵・興信業界では、身元調査と類似の調査として「身上調査」「身辺調査」と言うものがあります。
身上(しんじょう)とは「身の上ばなし」という言葉でも使用されるように、その人の生い立ちや境遇を意味します。
個人的な事情を意味する「一身上の都合」などという言葉でも使用されたり、縁談などで自身や家族を含めたプロフィールを「身上書」と呼び、両家で身上書を取り交わすなどにも使用されている「身上」です。
また他に「財産」という意味も持つようです。
身上調査は広義の身元調査と同様の意味合いの調査となり、結婚調査ばかりか雇用調査や採用調査も身上調査の一部と言えるでしょう。
身辺調査の身辺には「身のまわり」という意味があり、対象者の家族関係やその人の交友関係(異性との交際なども含む)から普段の行動(素行)を指します。
また自分自身の周辺の事も身辺と呼び、身の回りに起こるストーカー行為や嫌がらせ行為を確認するのも身辺調査と言います。身辺警護に使用される身辺とは同義語です。
これらは聞き込みや、場合によっては素行調査を行うことで判明するものと言えるでしょう。
探偵業の業務としては上記の3つのうち「身元調査」という言葉が一般的に最もよく知られています。
身元調査の倫理的考慮事項
身元調査は探偵業や関連する分野で広く行われていますが、その実施には深刻な倫理的な考慮事項が存在します。個人のプライバシーの侵害や差別、法的制約の遵守など、様々な問題が存在します。以下では、身元調査を行う際に考慮すべき主要な倫理的問題について議論します。
プライバシーの尊重
個人のプライバシーは尊重されるべきです。身元調査を行う際には、調査対象者の個人情報やプライベートな事柄に関する侵害を最小限に抑える必要があります。調査目的に関連しない情報の収集や公開は避けるべきです。
差別の防止
身元調査を行う際には、人種、宗教、性別、性的指向、身体的特徴など、個人の属性に基づく差別を防止する必要があります。調査は客観的かつ公正に行われるべきであり、偏見や差別的な見解に基づく行動は許容されません。
合法性の確保
身元調査は適切な法的手続きに基づいて行われる必要があります。個人情報の収集や利用には適用される法律や規制に従うことが不可欠です。探偵業法や個人情報保護法などの関連法規を遵守し、適切な許可や認可を取得することが重要です。
誠実性と正確性の確保
身元調査においては、調査対象者や関連する情報に対して誠実で正確な取り扱いが求められます。誤った情報や誤解を招く情報の提供は避け、可能な限り信頼性の高い情報源からの情報を利用することが重要です。
適切な利益調整
身元調査を行う際には、調査者の利益と調査対象者の利益とのバランスを考慮する必要があります。調査の目的や必要性を十分に検討し、調査が公共の利益や法的な権利を侵害することがないように努めるべきです。
クライアントの正当な目的の確認
調査を依頼するクライアントの目的が合法で正当なものであることを確認することも重要です。身元調査の目的が不当なものである場合、調査を拒否するか、適切な法的手続きを踏むことが求められます。
これらの倫理的考慮事項を遵守することによって、身元調査が公正かつ適切に行われ、個人や社会の権利と尊厳が保護されることが期待されます。
身元調査の技術と手法
身元調査は、探偵業や関連する分野でさまざまな技術と手法が使用されています。情報の収集から分析、確認まで、現代の技術と熟練した調査手法が組み合わされて、効果的な調査が実現されています。以下では、身元調査で使用される主要な技術と手法について詳しく説明します。
オープンソースインテリジェンス(OSINT)
オープンソースインテリジェンスは、公開されている情報を収集し、分析する手法です。インターネット上のウェブサイト、ソーシャルメディア、公共のレコードなどから情報を収集し、調査対象者の背景や行動に関する洞察を得ることができます。OSINTは、調査の初期段階での情報収集に広く活用されています。
データベースと情報検索
調査対象者に関する情報は、さまざまなデータベースや情報源にアクセスすることで入手できます。公的なレコード、法的な文書、不動産登記、企業登記などのデータベースを検索し、調査対象者の身元や経歴に関する情報を収集することができます。高度な情報検索技術やアクセス権の取得によって、より包括的な情報収集が可能となっています。
証言取材と調査
証言取材や調査は、目撃者や関係者からの情報を収集する手法です。直接のインタビューや間接的な情報収集を通じて、調査対象者の生い立ちや行動に関する貴重な情報を入手することができます。調査者の技能や交渉能力が問われる場面でもあります。
テクニカルサーベイランス
テクニカルサーベイランスは、電子機器や監視カメラなどの技術を使用して、調査対象者の行動や行動パターンを監視する手法です。GPSトラッキング、盗聴器の設置、監視カメラの配置などが含まれます。この手法は、浮気調査や不正行為の証拠収集など、特定の目的に適した場合に使用されます。
手法の統合と分析
身元調査では、これらの技術と手法を組み合わせて情報を収集し、分析することが重要です。収集した情報を検証し、相互に関連付けて分析することで、調査対象者の身元や行動に関する包括的な理解が得られます。熟練した調査者は、多様な情報源からの情報を統合し、優れた分析能力を発揮して、有益な情報を提供します。
これらの技術と手法の組み合わせによって、身元調査はより効果的に実施され、クライアントに対して価値のある情報を提供することが可能となります。
身元調査は、探偵業や関連する分野において不可欠な業務であり、その重要性は計り知れません。この調査は、個人や組織が重要な決定を行う際に必要な情報を提供し、さまざまな側面からの洞察を提供する役割を果たしています。身元調査は、浮気の証拠収集や不正行為の解明など、個別の事件や問題解決のためだけでなく、社会的な安全や正義の実現にも貢献しています。
倫理的な観点から行動することは、身元調査において極めて重要です。調査対象者のプライバシーを尊重し、個人や社会の権利を尊重することは常に優先されるべきです。また、差別や偏見に基づく行動を避け、公正かつ公平な調査を行うことが求められます。倫理的な観点を常に意識し、適切な法的手続きや規制を遵守することで、信頼性の高い調査結果を提供することが可能となります。
身元調査には、多様な技術と手法が使用されています。情報の収集から分析、確認まで、さまざまなツールやアプローチが組み合わされて、調査活動が行われています。オープンソースインテリジェンスやデータベース検索、証言取材、テクニカルサーベイランスなどの技術を活用し、調査の効率性と正確性を高めることが重要です。また、これらの技術と手法を適切に統合し、分析することで、包括的で信頼性の高い調査結果を得ることが可能となります。
総括すると、身元調査は個人や組織の安全を確保し、社会的な正義を促進するために不可欠な活動であると言えます。倫理的な観点から行動し、適切な技術と手法を活用することで、信頼性の高い調査結果を提供し、社会に貢献することができます。